【学生向け】就職活動の動き

18卒の学生の皆さん、就職活動は上手くいってますでしょうか?

もしかすると今どのように動けばいいのかわからなくなっている人も

いるかもしれませんね。

ひとまず就職活動で皆さんが行うことを確認したいと思います。

それは、「自分を知る、企業を知る、自分を高める」の3つだけです。

ただこのことは皆さん知っているはずなのに

今何をしたらいいのかわからなくなっていますよね。

なぜかわかりますか?

それはまず企業側がどのように動いているかわからないからです。

だからまず企業側がどのように動いているのか知ることから始めましょう!

簡単にイメージとしてまとめます!

大手企業は1月あたりまで母集団を広げます。その後2月、3月でしぼりにかかります。

それとは違ってベンチャー企業外資系の企業は、

12月辺りで採用を閉めにかかります。

このことを頭に入れて逆算しながら今一度何をすべきなのかを計画し、

必ずカレンダーに書くようにお願いします!

終わりを決めないとどんどん伸びてしまいますからね!

次回もう少し詳しく個別に書けたら幸いです。

 

新卒採用は、早期から動きだすことが重要なのか?

新卒採用は、早期から動きだすことが重要なのか?という問いに対する結論は、企業ごとにそれぞれ思う部分はあると思います。
ただ私の意見を述べさしていただくとしたら、早期に動き出した方がいいです。

その理由を以下にお伝えしていきます。
1.理想は常に募集している状態をつくること
2.採用力を高め続けるためにも動き出しは早いほうが良い

1.理想は常に募集している状態をつくること
学生の大学生活の多様化による、就職活動の多様化が理由で、第二新卒をなくすという採用活動になりました。
学生生活の多様化の例として、海外インターンシップや、起業のためのプログラミング学習があります。海外インターンシップに参加する学生は、3ヶ月や半年、中には1年間という単位で滞在します。そのような学生にとっては、日本で就職活動に時間をとられることが現地のインターンシップで成果を出すための機会がなくなるため、在学中は海外インターンシップにコミットし、その後日本で就職先を探しています。起業のためにプログラミングを学んでいる学生もいます。その学生にとっては、場合によっては起業してから就職、という考えもあります。 海外インターンシップをすることや在学中に起業することに対する考えは賛否ありますが、内容次第では良くも悪くもどちらもあります。海外インターンシップや学生起業に限らず、学生生活中にできる多様な経験を、学生が自分自身で決断してその道を選ぶのであれば、それはいい学生生活であると思います。学生生活が多様になると、学生が就職を意識する時期も多様になると思います。だから、「就職しようかな」と考えた時期にいつでも応募できる状況が必要だと思います。


2.採用力を高め続けるためにも動き出しは早いほうが良い
特に通年募集・採用においては「この時期にどのような学生と出会うか」を考え、施策を展開し、結果どうだったのかを施策毎に振り返り、次の施策に活かしていく。といったような“1シーズンで1度のPDCAだった採用活動”を“1シーズンで何度もPDCAを繰り返す採用活動”に変化させ、採用力を1シーズンで高め続けることが、「いつから動くか」を考えるよりも採用を成功に導くために重要だと思います。
どんな施策を打てばいいのかは、まだ答えはわかりません。むしろ、大事なことはやり方ではなく、考え方だと思います。ある会社にとっては、社員も巻き込んだライトな食事会が成功するケースもあれば、自社と関連するテーマでの勉強会が成功するケースもある。一方で、毎月固定した日に会社説明会をやることで成功するケースがあるかもしれません。
「自社に合う施策を見つけるためにも経験を積む。」
そのためには、活動をスタートすること。その動き出しは早い方が良いのではと思います。
通年募集・採用をもし実施するのであれば、学生にどのような情報や機会を提供するかを考えることになると思います。その際に、初期接触のやり方を会社説明会インターンシップの枠組みにとらわれずに考えてみてはいかがでしょうか。

インターンシップの過去と現在の位置付け

インターンシップ会社説明会に感じていた問題意識の救世主だった

インターンシップは、先進的な人事担当者の方たちの「大学生に社会との早期接点をつくりたい想い」から始まった。その結果、大学卒業後の将来に対して目的意識のある情報感度の高い学生が集まり、結果的に企業にも良い出会いが生まれていった。その後、会社説明会ではターゲットが集まりにくいと感じている企業の方たちに受け入れられ、社会との早期接点として適切なプログラムが普及していった。これが、2003年、2004年頃でしょうか。確か夏のインターンシップをテーマにした合同企業説明会の初回がこの頃でした。この時から、ターゲットに出会う施策としてインターンシップは企業に選ばれていったと感じます。もしかしたら、会社説明会によるターゲットとの接点は2004年頃から限界だったのかもしれません。

・なぜ、会社説明会ではターゲットが集まりにくいのか。

「ターゲットにとって、その会社の説明を聞くことがニーズとずれていたから」 これが理由だと思います。ターゲットに対する企業認知度が低ければ、その会社の説明を聞くことのニーズが存在する可能性も低くなります。認知度がある企業においてもニーズと企業イメージにズレが生じている場合があります。例えば、実際はチャレンジをしているからこそ安定しているように見える企業でも、世間的なイメージが「安定している」、「働きやすい会社」のイメージが先行している場合、ズレが生じます。 そんな課題を抱える企業には、インターンシップがフィットしたのだと、企業規模問わずインターンシップが普及していった結果を見て感じます。

インターンシップでターゲットに出会えていた理由

では、なぜインターンシップではターゲットに出会えていたのでしょうか。 それは、学生のインターンシップを選ぶ基準が「業界・企業名」ではなく「プログラム内容」だったことが大きいと考えています。 インターンシップには自分の将来を考える目的意識のある学生が参加していました。漠然と、「将来こんな仕事がしたい」、「こんな人生を送りたい」と考える学生が、疑似体験することや、実現可能性を高める経験として参加していたため、そのインターンシップではどんな体験ができ、どんな経験を積むことができるのかが重視されていきました。 参加してみると、共通の考えや、異なる価値観を持つ大学の垣根を越えた同世代とつながりができることも学生の満足度をさらに高め、その満足度が他の学生にも広がっていきました。 「早期から動く学生は優秀」 この言葉は、多くの人事の方、採用支援会社の方にとって、1度は聞いたことがある話だと思います。 この言葉は、情報感度の高い学生とその周辺にいる学生たちがいたこと。また、インターンシップを通じて学生自身も成長していたことによって、「早期から動く学生は優秀」が確かなように広まっていったのではと考えています。 優秀に感じられる学生が、プログラム内容で選んでいた。これが、インターンシップでターゲットに出会えていた要因だと考えています。

・なぜ、インターンシップに限界を感じるか。

インターンシップ会社説明会化」、「インターンシップの就職活動本番化」など、インターンシップが始まった頃とは異なる状況になったこと。さらに、それが今後改善されることは構造的に不可能だと感じることが要因です。これらは以下のことによって形成されていったと考えています。 ・採用支援会社が採用成功の施策として普及させたこと ・企業が採用を目的にやっていたこと ・倫理憲章の中で、インターンシップの実施が認められたこと。倫理憲章の変更で起きたことは様々ありますが、以下2つのことに大きく影響を及ぼしたと感じています。 1.インターンシップは就職活動だ」という学生の意識が醸成された 倫理憲章変更の前から学生はインターンシップに参加すると内定が出る、内定が近づくものとわかっていました。これが倫理憲章の変更によって、多くの学生が認識したと思います。自分が行きたい企業の選考を受ける上で有利に働くなと下駄が履けるような感覚が強くなりました。 2.クオリティに問題を抱えるインターンシップの増加 倫理憲章の変更でインターンシップ実施企業は増えました。そこで提示されたガイドラインで明確な基準になったのは期間のみ。かつてから「名ばかりインターンシップ」というキーワードは盛り上がっていましたが、これが死語になるほどクオリティに問題を抱えるインターンシップが増えてしまいました。会社説明、目的のないグループワークとありきたりなフィードバック、オフィス見学。これらが増えたことで、元々インターンシップに参加していた目的意識のあった学生たちが、いわゆる波が引くようにとはこのことかと象徴するように引いていきました。 他にも、外部環境の変化も追い風になりました。 震災によるボランティア意識の高まり、地方創生で地方の社会問題化、LCCと共に海外インターンシップが普及、ベンチャーキャピタルが活況でスタートアップでも最低賃金以上の時給が出るなど、インターンシップ以外に学生生活でできる魅力的な機会は増えています。 このような状況の中、インターンシップでターゲットを集めることはできるでしょうか。 事実、今でもインターンシップで採用を成功させている人事担当者の方は存在します。それはもう秘伝のタレのように歴史と共に深みをます名店主のような方や、レッドオーシャンに果敢に挑み颯爽とミッションを遂げる歴史に残る武士のような方です。いずれも尊敬の域です。 しかし、その方たちの存在が広まっていくのは、「やり方」などの表層だけです。そこにある関係者たちの「考え方」は普及されません。 成功するには相当な工夫や努力が必要なのですが、実施することが目的化され、結果がでなくとも「良い経験になったね」と満足してしまう。これでは採用活動はまったく進化していかないのではと思うのですが、これはもう世の常なのでしょうか。