新卒採用は、早期から動きだすことが重要なのか?

新卒採用は、早期から動きだすことが重要なのか?という問いに対する結論は、企業ごとにそれぞれ思う部分はあると思います。
ただ私の意見を述べさしていただくとしたら、早期に動き出した方がいいです。

その理由を以下にお伝えしていきます。
1.理想は常に募集している状態をつくること
2.採用力を高め続けるためにも動き出しは早いほうが良い

1.理想は常に募集している状態をつくること
学生の大学生活の多様化による、就職活動の多様化が理由で、第二新卒をなくすという採用活動になりました。
学生生活の多様化の例として、海外インターンシップや、起業のためのプログラミング学習があります。海外インターンシップに参加する学生は、3ヶ月や半年、中には1年間という単位で滞在します。そのような学生にとっては、日本で就職活動に時間をとられることが現地のインターンシップで成果を出すための機会がなくなるため、在学中は海外インターンシップにコミットし、その後日本で就職先を探しています。起業のためにプログラミングを学んでいる学生もいます。その学生にとっては、場合によっては起業してから就職、という考えもあります。 海外インターンシップをすることや在学中に起業することに対する考えは賛否ありますが、内容次第では良くも悪くもどちらもあります。海外インターンシップや学生起業に限らず、学生生活中にできる多様な経験を、学生が自分自身で決断してその道を選ぶのであれば、それはいい学生生活であると思います。学生生活が多様になると、学生が就職を意識する時期も多様になると思います。だから、「就職しようかな」と考えた時期にいつでも応募できる状況が必要だと思います。


2.採用力を高め続けるためにも動き出しは早いほうが良い
特に通年募集・採用においては「この時期にどのような学生と出会うか」を考え、施策を展開し、結果どうだったのかを施策毎に振り返り、次の施策に活かしていく。といったような“1シーズンで1度のPDCAだった採用活動”を“1シーズンで何度もPDCAを繰り返す採用活動”に変化させ、採用力を1シーズンで高め続けることが、「いつから動くか」を考えるよりも採用を成功に導くために重要だと思います。
どんな施策を打てばいいのかは、まだ答えはわかりません。むしろ、大事なことはやり方ではなく、考え方だと思います。ある会社にとっては、社員も巻き込んだライトな食事会が成功するケースもあれば、自社と関連するテーマでの勉強会が成功するケースもある。一方で、毎月固定した日に会社説明会をやることで成功するケースがあるかもしれません。
「自社に合う施策を見つけるためにも経験を積む。」
そのためには、活動をスタートすること。その動き出しは早い方が良いのではと思います。
通年募集・採用をもし実施するのであれば、学生にどのような情報や機会を提供するかを考えることになると思います。その際に、初期接触のやり方を会社説明会インターンシップの枠組みにとらわれずに考えてみてはいかがでしょうか。